「小学生に人気の習い事」と「子どもの頃に習っておいてよかった習い事」

小学生のお子さんをお持ちの保護者にとって、「今、どんな習い事が人気なのだろう?」「大人になったときに本当に役立つのはどれだろう?」というのは、尽きない悩みですよね。
今回は、各種調査データ(学研教育総合研究所、アフタースクール寺子屋)をもとに、「小学生に人気の習い事ランキング」と、「子どもの頃に習っておいて良かったと大人たちが実感している習い事ランキング」を徹底比較してご紹介します。
これからの習い事選びのヒントに、ぜひ最後までご覧ください。
- 1. 小学生の習い事ランキング TOP5(学研教育総合研究所調査)
- 2. 各習い事の特徴と人気の理由
- 2.1. 1位:水泳
- 2.2. 2位:英会話教室
- 2.3. 3位:受験のための塾・学校の補習のための塾
- 2.4. 4位:音楽教室(歌や楽器など)
- 2.5. 5位:体操教室
- 3. 大人が振り返る「習っておいて良かった」習い事ランキング(アフタースクール寺子屋調査)
- 3.1. 1位:書道(習字)
- 3.2. 2位:ピアノ(音楽教室)
- 3.3. 3位:水泳(スイミング)
- 3.4. 4位:英会話・英語教室
- 3.5. 5位:そろばん(計算・暗算系)
- 4. 「人気」と「やっておいて良かった」のギャップから見えてくること
- 4.1. トップは書道、綺麗な字を書きたい
- 4.2. ピアノは第2位、趣味を充実させたい
- 4.3. 英会話は低くなっている
- 5. まとめ:わが子にぴったりの習い事を見つけるために
- 6. 出典リスト
小学生の習い事ランキング TOP5(学研教育総合研究所調査)
学研教育総合研究所が実施した「小学生の日常生活に関する調査」によると、子どもたちに人気の習い事トップ5は以下の通りです。
- 1位:水泳(24.5%)
- 2位:英会話教室(17.5%)
- 3位:受験のための塾・学校の補習のための塾(15.9%)
- 4位:音楽教室(歌や楽器など)(12.7%)
- 5位:体操教室(10.5%)
(※調査によると、「習い事はない」と回答した割合は20.3%で、約8割の小学生が何らかの習い事をしていることが分かります)
それでは、1位から順にそれぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
各習い事の特徴と人気の理由
1位:水泳
長年、不動の人気を誇るのが「水泳」です。低学年を中心に圧倒的な支持を集めています。
- 選ばれている理由・メリット: 水泳は全身を使う有酸素運動であり、心肺機能や基礎体力の向上に最適です。また、学校の体育の授業対策や、万が一のときの「命を守るスキル」として通わせる保護者が多くいます。水に顔をつけられない状態から、少しずつ泳げるようになる「小さな成功体験」を積み重ねやすいのも、子供の自信につながる大きな魅力です。
2位:英会話教室
グローバル化や小学校での英語教科化に伴い、年々重要度が増しているのが「英会話教室」です。
- 選ばれている理由・メリット: 小学校3年生からの外国語活動や、5年生からの教科化を見据えて早期からスタートさせる家庭が増えています。早い段階から英語の「音」や「リズム」に触れさせることで、外国語に対する抵抗感をなくし、リスニングやスピーキングの基礎を自然に身につけられる点が支持されています。
3位:受験のための塾・学校の補習のための塾
学習面のサポートを目的とした「塾」が3位にランクインしています。
- 選ばれている理由・メリット: 学年が上がるにつれて割合が増加し、特に小学5・6年生になるとランキングの1位になります。中学校受験を見据えて本格的な受験勉強を始めるケースや、学校の授業の遅れを防ぎ、予習・復習を習慣化させるために選ばれています。勉強の基礎体力をつける場所としても頼りにされています。
4位:音楽教室(歌や楽器など)
ピアノやバイオリンなどの楽器、歌などを習う「音楽教室」が4位です。
- 選ばれている理由・メリット: 特に女子からの人気が高く、中でも「ピアノ」は長く続けられる習い事の代表格です。楽譜を読む力やリズム感だけでなく、両手を別々に動かすことで脳の発達や集中力、忍耐力が養われると言われています。発表会などの目標に向かって努力する経験も、子供の精神的な成長を促してくれます。
5位:体操教室
マット、跳び箱、鉄棒、トランポリンなどを行う「体操教室」が5位にランクインしました。
- 選ばれている理由・メリット: 体操教室は、すべてのスポーツの基礎となる「体の使い方」を総合的に学べる習い事として大人気です。
- 運動神経の土台作り:特定のスポーツに偏らず、走る・跳ぶ・回る・バランスをとるなどの多様な身体動作を経験できます。
- 体幹や柔軟性の向上:インナーマッスルが鍛えられ、姿勢が良くなる、怪をしにくい体になるといったメリットがあります。
- 挑戦する楽しさと協調性:できなかった技ができたときの達成感はもちろん、集団レッスンの中で順番を守るなどの社会性も自然と身につきます。 「特定のスポーツを始める前の準備として、まずは体操教室へ」という方針を選ぶ保護者も多いのが特徴です。
大人が振り返る「習っておいて良かった」習い事ランキング(アフタースクール寺子屋調査)
一方、アフタースクール寺子屋(東京都目黒区)が、30代と55~65歳の男女を対象に、「子どもの頃に習っておいて良かったと思う習い事」のランキング(トップ5)を見てみましょう。実際に大人になってからその価値を実感する声が集まっています。
1位:書道(習字)
大人のアンケートで堂々の1位に選ばれることが多いのが書道です。
- 役立っている理由: 「大人になってから自分の字の美しさが求められる場面で本当に助かった」「綺麗な字が書くだけで好印象につながる」といった声が多数。集中力や正しい姿勢が身につくことも、大人になってからの大きな財産になっています。
2位:ピアノ(音楽教室)
人気の習い事だけでなく、「やっておけば良かった・やっていて良かった」の後押しも非常に強いのがピアノです。
- 役立っている理由: 指先を細かく動かすことによる脳への刺激や、リズム感が養われたという実感のほか、「途中で投げ出さずに練習し続けた経験が、その後の忍耐力につながった」と振り返る人が多くいます。
3位:水泳(スイミング)
子どもに人気なだけでなく、大人になってからも「やっておいて良かったスポーツ」の筆頭に挙げられます。
- 役立っている理由: 子どもの頃に身についた基礎体力や強い体(風邪をひきにくくなった等)は、大人になってからも健康維持の基盤になります。また、水に対する恐怖心がなくなり、マリンスポーツなどを大人になってから存分に楽しめるというメリットも。
4位:英会話・英語教室
グローバル社会を生きる大人たちから、実用性の面で高い評価を受けている習い事です。
- 役立っている理由: 子どもの頃から外国の文化や英語の音に触れていたことで、大人になってからの英語学習へのハードルが大きく下がったという意見が目立ちます。耳や口が英語に慣れているアドバンテージは大きいです。
5位:そろばん(計算・暗算系)
根強いファンを持つのが「そろばん」です。
- 役立っている理由: 小学校の授業や日常生活、仕事において、圧倒的な「暗算力」「計算スピード」が身についたことを挙げる人が多数。数字に対する苦手意識をなくし、論理的に物事を捉えるベースにもなると高く評価されています。
「人気」と「やっておいて良かった」のギャップから見えてくること
2つのランキングを比較すると、興味深い傾向が見えてきます。
トップは書道、綺麗な字を書きたい
子どもに人気の5位には「体操教室」が入る一方で、大人が選ぶ良かったランキングには「書道」が第1位です。子どもの頃は体を動かす楽しさや基礎体力が重視されますが、大人になると「実用的なスキル(綺麗な字)」の価値をより強く実感する傾向があるようです。
ピアノは第2位、趣味を充実させたい
第二位はピアノです。音楽関連で注目すべきは、「社会に出てからもう一度学びたいと考えている方の21.2%が音楽を学びたい」と答えている点。社会人になって生活に余裕が出てきたときに、趣味を充実させたいとの思いがあるようです。
英会話は低くなっている
一方、社会人になってから海外出張や、国内で外国人と接する仕事に就かなければ英語も使うことも無いためか、大人が選ぶ良かったランキングでは、「英会話」のランキングが下がっています。
まとめ:わが子にぴったりの習い事を見つけるために
小学生の習い事選びは、「今の人気」だけに囚われすぎず、「子ども自身が楽しく続けられるか」と「将来、大人になったときにどんなスキルが役立つか」のバランスを考えることが大切です。
- 教養や直感的なスキルなら: ピアノ、書道
- 体力や健康なら: 水泳
- 将来への備えや実用性なら: 英語、学習塾、体操
「まわりがやっているから」だけでなく、「子ども自身が興味を持っているか」「楽しみながら続けられそうか」を大切にしながら、親子で長く続けられるお気に入りの習い事を見つけてみてくださいね。

